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第24回日本神経感染症学会の開催に向けて

テーマ:集う、語らう、学ぶ 〜医療・医学の発展と患者のために〜

第24回日本神経感染症学会総会・学術大会を開催させていただくことになりました。会期は2019年10月11-12日、会場はKFCホール(東京都墨田区横綱1-6-1)です。私が大会長を務め、副大会長は水口雅先生(東京大学大学院医学系研究科国際保健学選考発達医科学分野教授)にお願いしました。会員の皆様にとって、実りある総会・学術大会になるよう一生懸命務めたいと考えています。多くの会員の皆さんに参加していただきたく思います。何卒よろしくお願いします。

今日、望む情報は机の上で容易にかつ迅速に入手できる環境になってきました。私が大学を卒業し、医師になった頃は、印刷された雑誌が図書館に届き、掲載されている論文のタイトルを見て、その中から興味のある論文を読んで、患者の治療等に工夫していました。今から25年ほど前、北海道の田舎の市立病院で小児科医をしていた頃のことですが、難治性のアレルギー性紫斑病の患者の主治医をしていました。その患者は急性期には腸穿孔を起こし、また、血管炎も長らく続きました。約半年間、高ガンマグロブリン投与(この治療で2週間は寛解しました)を定期的に行う治療を実施していました。そのような時に、大学の先輩医師が、北海道小児科地方会でハンセン病患者に用いられている抗菌薬Diaminodiphenyl sulfone(DDS)投与が効果を示した難治性アレルギー性紫斑病の患者について報告しました。その講演を聴き、指導を受け、DDSを病院に取り寄せその患者の治療を開始したところ、徐々に血管炎は消失し、その子の血管炎は完全に治癒しました。学会を通して多くのことを学ぶことの大切さを認識しました。

「情報社会極まれり」と思われる今日、情報を入手する側の力量が問われます。しかし、どのような社会にあっても、重要なことはともに集い、目を見て語り、お互いに学ぶことだと信じています。第24回日本神経感染症学会総会・学術大会が、基礎から臨床まで、日々研究と診療にあたっている会員が一同に会し、語り合い、学び合う機会を提供できるよう、次期大会のプログラムを工夫したいと思います。2019年10月11-12日に両国KFCホールでお待ちしています。

国立感染症研究所 ウイルス第一部長
西條政幸